味覚障害(味がしない、薄い、変な味など)について

2018/06/03

亜鉛欠乏が最多の原因!

✔糖尿病など全身病が隠れていることがある!

✔治るのに時間がかかることも多く、根気よく治療が必要なことも多い

 

どんな病気?

味覚障害は若干、女性に多く、味覚が弱い、あるいは全くないという他にずっと口の中が苦い、甘味が分からないなど質的な異常も含まれます。

原因は?

亜鉛欠乏が原因のことが最も多いです。

他にも内服薬が原因であったり、舌自体の炎症が原因であったり、口腔乾燥や糖尿病や肝臓の病気が原因のこともあります。

ビタミンB12や鉄が欠乏しても起こることがあります。

また耳の中を味覚を感じる嗅覚ための神経が通っており、真珠腫と呼ばれる中耳炎が原因になってることもあります。

 

検査は?

原因を探るため耳鼻咽喉科の一般的な診察である耳・鼻・のどの診察をします。

採血をし、最も多い原因のである亜鉛、その他の原因をみるため鉄やビタミンなどの検査も必要に応じて行います。

 

治療は?

原因によって治療法が異なります。内服治療が軸になりますが、味覚の神経が回復するまでには時間がかかることもあり、根気よく続けてみる必要があります。

●亜鉛補充

味が全くしない、弱い、というタイプには、亜鉛正常でも効果がでる可能性があります。原因がはっきりしない場合にもまず試してみる必要があります。

●漢方薬 補中益気湯、八味地黄丸など。

病気の期間が長いほどその経過の半分くらいかかることも。

●軽い痛みが、刺激になっていて味覚障害を感じていることがありメイラックスなどが効くことがあります。

●乾燥改善

●ビタミン剤

特に舌炎を起こすことがあるビタミンB12が欠乏している場合に効果があります。