副鼻腔炎(ちくのう)の注意点 早期発見し完治させることが大切!

2018/06/06

●早く治療すればほとんどの場合は完治する!

●しっかり治療しないと手術になるリスクも増加

●長引く咳の原因になってることも多い!

●中耳炎の原因にもなる!

●妊娠中は悪化しやすい!


 

どんな病気?

アレルギー性鼻炎やかぜなどがきっかけとなり、鼻と繋がる空洞(副鼻腔)に細菌が侵入し炎症が起こったり、副鼻腔に膿が貯まったりする病気です。以前は蓄膿(ちくのう)と呼ばれていた由縁ですね。副鼻腔は上図のようにほっぺたの中や眉間の奥、目の間の奥に広がっており、どこにでも貯まりうるのですがほっぺたの奥が一番貯まりやすいです。

 

症状がでてから間もない急性の副鼻腔炎は比較的治りやすいですが、それでもしっかり治さないと慢性化して手術が必要になるケースがありますので早期に発見して治療をすることが大切です。

またお子さんでは、きっかけとなるかぜを引きやすいために副鼻腔炎にもなりやすく、かぜだけよりもさらに中耳炎を起こしやすくなりますので、より早期発見・早期治療が大切です。

 

症状は?

カゼから引き続いてなることも多いので一般的なかぜ症状もまだ一緒に起こっていることも多いです。

必ずしもすべての症状が出るわけではありませんが、副鼻腔炎としては

●鼻汁、鼻づまり

●鼻汁が喉に落ちる(後鼻漏)

●咳

●においがしにくい(嗅覚障害

などがあります。

 

また炎症が強いと頭痛やほっぺた・上の歯の痛みなども出ることがあります。

さらにこじらせると、副鼻腔の中だけの炎症に止まらず周りに炎症が広がり、顔や目の腫れ・赤くなるなどの重症化をし失明が起こることがあります。また頭蓋内まで広がり髄膜炎や膿がたまるようになることもあります。これらは緊急で手術を要する可能性のある状態です。

検査は?

鼻の所見(鼻汁、腫れ、鼻茸など)を確認し、程度をさらに把握するためレントゲンを撮ったり、内視鏡で見たりします。

バイ菌を確認するため培養検査(鼻汁を少しもらう)をすることがあります。

 

治療は?

原因に対する治療と、貯まった膿や細菌に対する治療が必要になります。

適切に治療すればほとんどの方は慢性化することなく良くなります。治るまでの期間は個人差がありますが1~2週間はかかります。

なるべく通院して鼻の掃除・吸入をすると早く良くなります。

  • 抗生剤
  • 鼻処置
  • 膿を出しやすくするため、粘膜の腫れを落ち着かせる薬を使い、その上で奥まで鼻の掃除をします。これだけでも自覚的にかなりすっきりすることが多いです。
  • 当院ではアマツ式吸引管という柔らかい吸引管で奥まで掃除をしますのでお子さんでも痛みはほとんどなくしっかり掃除ができます。
  • 鼻ネブライザー吸入
  • 鼻処置後、少し腫れが引いた鼻の中へ吸入でお薬を届けます。
  • 抗ヒスタミン剤
  • かぜや花粉症で鼻の粘膜が腫れたままだと治りにくいため、腫れをとるのに併用して使います。
  • 鼻洗浄
  • 妊娠などでお薬が使えない、治りが悪い場合などは生理食塩水で鼻の中を洗います。
  • 点滴治療
  • 内服薬などだけでは効き目が悪い場合は点滴が必要なことがあります。

 

注意して頂きたいこと

しっかり治っていないまま治療を中断すると自覚症状はほとんどないままひそかに慢性化してしまう危険性が高まります。

またお子さんの場合はひそかに中耳炎にもなってしまってることもあります。

慢性化すると手術が必要になるかもしれません。治りきるまで治療は継続しましょう。

 

特に集団保育中のお子さんの場合は治りかけては新たにカゼなどで悪くなったりするため治療が長期間になり通院の負担、長期の内服の不安も大きいことと思いますが、大きくなるにつれて改善してくることが多いのでそれまで後遺症を残さないようしっかり治していきましょう。

 

 

 

 

 


 

 

 

記事をご覧いただきありがとうございます!

“みんなが笑顔で生活することに貢献する”。を理念に、しまなみ海道の尾道市向島町で耳鼻咽喉科医として頑張っています。

 

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